あれどうしよう、今作「誉」的なキラーワード無かったな……なんて言おう、アワワ、アワワワ…‥
見せしめにしてやる!!
お久しぶりです。waniyanです。
発売前にポリコレがなんだと炎上したり開発者の失言で炎上したり(SNSってやつはよお)、本編始めたら銀杏も大炎上していたGhost of Yoteiですが、やっとのことでクリアしました。
ストーリークリアまでのプレイ時間は50時間強です。
トロコンはしていないですが、地図は大体埋めて、目につくサブクエは全部終わらせてこのくらいでした。
体感としては、ストーリー中少しダレるところがあったので「長いな…」と感じたかもしれないです。
この記事にはネタバレが含まれるので、まだプレイしていない&プレイ中の人はクリアしたらまた来てくださいね。
絶対来いよ。
というわけで、批判的な気持ちは全く無いのにネガ始まりになってしまってすみません。
面白かったよ! ありがとうSucker Punch!!
とはいえ、あのGhost of Tsushimaの続編なのでどうしても相対的に評価してしまうところがあります。
せっかくなので感想をつらつら書いておこうと思います。クリアしたての現時点のものなので、いつか2周目をやったりしたら変わるかも……?
体験としてはあんまり進化していないかも
前作・Ghost of Tsushimaで体験した景色・振動・風の音は今思い返しても印象的で、「PS4ってこんなことまで出来るんだぜ」を全部詰め込んだお手本のようなゲームだったように思います(この感想はライトゲーマー視点なので、もっとたくさんゲームをしている方からすれば違うかもしれません)。
Ghost of Tsushimaの面白さだったり評価された部分は、そうしたゲーム体験による部分も大きかったんではないかなーと考えると、今作はどうしてもそこの感動が薄いところがありました。
PS4からPS5への進化が表面的には分かりづらいってところと共通している問題なのかもしれませんね。
もしPS5に五感に訴える革新的な新機能(思いつかないけど……例えば匂いとか)がついていたら、Yoteiならではの感動というか、そういうものがあった気がします。
ただこれは前作既プレイの感想なので、Tshusimaはやってないよ!という人がプレイすれば全く問題なさそうです。プレイヤーの思い出補正も絶対あるので。
蝦夷地の美しさに心奪われること間違いなし!愛馬で駆け抜けろ!
くらえレイトレーシング!ズバババ
(仕方ないけど)洋画っぽいよね
これは混じりっけなく100%主観です。映画の勉強とかしたことないし、毎月何本も見るようなマニアでもないので。
でもなんとなく、前作よりもムービーの洋画力がアップしているような気がしました。
役者さんの表情の作り方とかなんでしょうか……? 所作……?
昔の日本が舞台ということで、チャンバラ映画とか大河ドラマみたいな感じを想像しているとムービー中に少し引っ掛かりがあるかもしれません。
狼を追いかけている時は特に、BGMも相まってどちらかというと西部劇っぽい印象の方が強く受けました。最初の宿助けるところとかも。
まあ、チャンバラも西部劇も似たようなもんか。
ちなみに、Ghost of…では映像設定で「黒澤モード」を選択することができます。
これは黒澤明監督作品のように映像がモノクロになるというもので、映画の中にいるようなゲーム体験を実現できるとのこと。
今作ではこれに加えて「三池モード」と「渡辺モード」も追加されているのですが、いずれもwaniyanは使ったことがありません。
ごめんSucker Punch……。2周目にはどれか使ってやりたいですね。
得物投げが楽しすぎる
戦闘たのしかったよね~。ね~~。
前作・Tsushimaでもそうですし、似たようなところでRise of the RONINとかでもそうなんですが、剣戟アクションって……なんか……いいよね。
刃を受けた重みとか、生まれた隙を斬り込んでいる間に態勢を立て直す敵の次の動きを見るとか。
一乙する度に学習していって、難敵を倒した時にはドーパミンがドッパドッパ。
たかがゲームなのに、あの瞬間に我々は間違いなく刀を握る侍の目になっているんですよ。握ってるのコントローラーなんですけど。
とにかく、パリィは最高。武蔵戦は最高でした。
自分は難しいゲームが苦手なんですが、Ghost of…は戦闘が分かりやすいし難易度調整もできるので初心者でも安心してドーパミンドッパドッパできます。
そして!
今作の中で、個人的に「一番アクション楽しかったで賞」を送りたいのは得物投げです。受賞おめでとうございます!ワーワー
技術を必要としない点で異議ありが出そうな気がしますが、だからこそ戦闘スピードが上がって映画のような剣戟が出来ていたんではないかと思います。
スピード感もさることながら、命中時のエフェクトも気持ちよかったです。
手に握っていないのに、「始末してやった」感覚があるんですよね。
強敵以外は一発K.O.できる強力さもあって、拠点制圧ではその辺りにあるもの全部投げてましたね。強くて気持ちいいなんて使わない理由あります?
もはや「得物投げ」なんて大層な名前勿体ないくらいの投げっぷりでした。即席俺TUEEEマシーンでございます。
政子殿のようなキャラクターにはもう会えない
Yoteiはキャラクターは多いですが、突出した個性のあるキャラクターはいないように感じました。
前作では政子殿 a.k.a. 対馬のバーサーカーがいましたが、今作は全体的にみんな大人しく、物分かりのいい人が多かったように思います。
怨霊という主人公・篤の性質が強力だからでしょうか。
けど篤も結構良心的というか、NPCとのやり取りを見る限り心根が優しい人なのでさほどぶっ飛んだ感じはしないんですよね。
みんな感覚が現代的といえばいいのか、とにかく親切な印象は受けました。
戦闘においても、一緒に敵の砦を叩きにいくのもサブクエ規模の小さいものしかありませんでしたし、メインストーリーで共闘するのは十兵衛とお雪さんだけなんですよね。
後方支援という意味では一緒に戦ってくれているんですが、ちょっと地味なのでありがたみが薄くなってしまった。
ダメですよね。出逢いに感謝卍
序盤に出会った高橋名人(槍の師匠)は一緒に石狩城制圧してくれるのかなと思ってたんですけど何にもなかったし。お前来ないんかい、とは思いました。
鬼いなくなってから来てくれたけどね!!
名前がついているキャラが多かっただけに、もしかしたら最後に敵の城を攻め落とすときに
ネームドキャラ「俺たちも来たぜ!」
篤「みんな……!!」
高橋名人「ワシもおるぞい」
篤・waniyan「高橋名人……!!」
みたいな激アツ展開くるかなあってワクワクしていましたが、そんなことはありませんでした。
高橋名人、私はあなたを待っていたのよ。
世界一カッコイイ(waniyan調べ)クレジット
前作もそうでしたが、エンディングのクレジットかっこよすぎない?
Yoteiではこれまでの篤(と蝦夷地に生きる人々や伝承)の足跡を振り返るような演出で、篤が出会った人々と彼女が進んできた旅路の長さを感じさせられてジンと来ました。
大胆不敵な墨の動き、篤そのものぢゃん😭
と、思いながら見ていたら突然の慶祝若子。めっちゃいい文化。
日本発のゲームだと多分無いですよね。自分がちゃんとクレジットを確認していないだけかもですが。
元気に育てよ!
前作に比べると派手さに欠ける演出だったように思えたんですが、主人公・篤が武士ではないことを思うとそりゃそうか。という感じです。
武士の家柄みたいなものを感じさせた前作クレジットよりも、蝦夷地に生きる人々に焦点が当てられていて、作品自体のテーマとの一貫性も感じられるようで良かったです。
エンディング後の余韻に浸れる良いアニメーションでした。
それと同時に、関わっている人の多さから人件費に想いを馳せずにはいられません。一体いくらかかってるんだ……。
ちょっと話は変わるんですが、開発会社のSucker Punchはアメリカの会社だそうで。
Yoteiをググると、たまに「和ゲー(=和風のゲーム)」として紹介されているんですが、和ゲー・洋ゲーって意味合いが変わったんですね。
少し前までは和ゲー=日本の会社がつくったゲーム(ドラクエとか)で、洋ゲー=海外の会社がつくったゲーム(スカイリムとか)だったと記憶しているんですが、会社や制作体制の多様化みたいなので変わったのかもしれない。
知らぬ間の時代の変化に震えました。
なんだかんだあるけど良かった
なんか結局、文句みたいなことを多く書いちゃってる気がしますが、全体的にはとても面白かったです。
買ってよかったです。
ストーリーのラストはあれでよかったのかな……と篤のことを思うと切なくなりますが、人生の最適解なんて分からないものだし、周りがとやかく言うものでもないんでしょう。
でも狼との決別寂しかったなー!!
篤のもとにやってきた狼があまりに穏やかな横顔をしていたので、狼姉弟の片割れ・十兵衛として重ねられるような意図が制作側にあるのかなと思ったんですが、その後の篤のセリフを考えると違ったみたいでした。
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篤の心持が変わって身内を持てる精神の平穏が取り戻せていたなら、十兵衛死なんでよかったんではと思わなくもなくもないけど……まあ、まあ。
個人的には、菊を連れて刀を差した篤が子連れ狼よろしく蝦夷地中を旅する姿も見てみたかったです。
Yoteiが発売されたばかりですが、既に次回作が楽しみになっています。
そもそも出るのか分からないですが、マップや映像・音楽がここまで作り込まれているゲーム、かつ日本史題材はなかなかないので期待したいところです。
次やるとしたら題材はどこになるんでしょうね。
地続きじゃない、ほどよい広さのマップ……四国……?
瀬戸内海で村上水軍の話とか、ちょっとやってみたいです。
そういうわけでSucker Punchさん、次回作・Ghost of UDON 待ってます。
